▼海外積立とは

元本確保型商品とは何か

元本確保型商品(PROTECT PRODUCT)

2010年にインベスターズトラストが『S&P500』という元本確保型と呼ばれる商品を開発し、これは今もなお、日本を中心として、投資リスク(不確定性)を嫌う人々に、利率の低い国内保険会社の学資保険、個人年金保険の代わりに爆発的に販売されました。
その成功に続いて、M1SPRECIALTY(旧プレミアトラスト)、サンライフも、この元本確保型の商品の開発しました。

ここでは、この元本確保型商品について分析していきます。

インベスターズトラストの商品『S&P500』

商品構造の強みを一言でいうと、「インデックス≪S&P500≫か、<MSCI EAFE>に選択積立投資し、運用が失敗しても、15年の積立元本の140%は確保して返しますよ、それ以上利益が出れば、もちろんそのまま返しますよ」というものです。

インデックスについて理解を深めたい方はこちらをご覧ください。

  • S&P 500について

    アメリカで最も有名なインデックスの一つです。アメリカ最大の分析評価機関、スタンダード&プアーズが選んだ、アメリカの企業上位500社の平均株価です。投資先としては、長期的にもっともリスクを抑えて、高い利益を出しているインデックスになります。

  • MSCI EAFE について

    MSCIにより設定された、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、香港、シンガポール、日本のうち、資本規模が大規模・中規模の企業からなるインデックスです。

月に500米ドルを積立てた場合でシミュレートすると

500米ドル×12か月×15年で90,000米ドルの元本の140%=米126,000ドルが、確保されて返ってくるという計算です。これは年利にすると4.29%で運用されていることになります。
ちなみに、最長運用期間は25年で、15年の積立期間を終えた後も、運用し続けることは可能です。

日本で最も利回りの高い個人年金保険である、豪ドル外貨建ての利回りが表面利回り3%で、手数料引き後は利回り1.2%であるのを考えると比べものになりません。販売が加速するのも頷けます。

しかし業界には、どんなに失敗しても4.29%?話がうますぎないか?と考えている人もいて、その方々の言い分もわからなくはありません。

元本確保型の商品構造に関する私の結論としては、「絶対に140%は返ってくる、と謳って販売しているブローカーは、間違っています。」

ですが「運用期間中に、金融危機が起こらなければ、99%を超える確率で140%は見込めます。起こったとしても、危機が満期直前でなければ見込めます。」というものです。

背景には、日本の保険のような元本保証の概念と、元本確保の概念の違いがあります。

  • 元本保証

    上記の国内生命保険の、外貨建て個人年金保険のような商品は、運用結果が良くなく、利率が変動しても、元本や約束された最低利率は保証されます。(保険会社が倒産しても、生命保険保護者機構により80%は返ってきます)

  • 元本確保

    これは100%にかぎりなく近いが100%ではない、という点がポイントになります。保険会社は、満期15年を迎え、140%を返さなければならない方に、それができるようあの手この手を使って最大限努力はする、それでも用意できなかった場合、投資家はしかたないものとして、目減りを許容しなければならないというものです。

頑張るけど、だめだったらごめんなさい、という契約じゃないか、ふざけるんじゃないよ、と思われるかもしれませんが。そのために保険会社が行っている努力は尋常ではありません。
毎月、140%を満期15年を迎える契約者に返せるように、ブック(自社の商品口座ないの資金状況)を管理し、それを外部機関にも監査させています。

元本確保型保険の元祖であるインベスターズトラスト『S&P500』の詳細な商品説明については、こちら