▼日本での諸問題

なぜ投資家に損益と問題ばかりが起きているか。

海外保険市場は、日本人投資家の9割にとって害悪でしかないという現状の原因

私は、海外投資難民救済のサービスを行っていますが、海外投資、海外保険を始めたものの、聞いていた話と違い、利益が出ないどころか、莫大な損益が出てしまったという方の話を多くききます。

実際全ての海外保険投資家で、年利7%以上を出せている人は一割もいないのではないか、という印象を受けています。

このような現状を聞くと、そもそも海外保険積立の商品が良くない、と思われるかもしれませんが、実際はそうではありません。

ではなぜ良い商品を使っているのに、投資家が利益を出せないのか、わかりやすいように、以下箇条書きにします。

  1. 日本人ブローカーが買ってもらうのに必死で、虚偽の説明(デメリットを隠して)販売している
  2. 海外商品の販売をしている日本人ブローカーの金融リテラシーが低すぎる
  3. 投資家が自分の投資しているものの正体をわかっていない

1. 日本人ブローカーが買ってもらうのに必死で、虚偽の説明(デメリットを隠して)販売している

紹介者(ブローカー)には手数料が海外保険会社や代理店から入り、それが利益になります。この構造は日本国内で金融商品の販売をする外交員全員についても同じです。

では国内商品を売る者と、海外商品を売る者の違いは何かというと、それは海外商品販売者が、金融商品取引業法によって規制されていないという点です。

海外保険、海外投資というものは、日本の金融庁を通して国内で販売されているものではありません。

海外保険・海外投資商品は海外では金融商品であっても、日本では金融商品としてみなされず、日本で金融商品を販売する際に、販売者と投資家との間に厳密に決められている法律が適応されません。

例えば、もし購入者に不利益な情報を隠したまま販売したことが将来発覚したとき、その者は損害賠償責任を負う、という法律が適応されなくなります。

日本国内で資格を保有し、証券を販売している場合、嘘をついて販売するとばれた時に手数料以上の損失がでます。ですのでいくら良心を欠いていても、渋々誠実に販売すると思います。

ですが、その良心のない人で、お客さんがどうなろうが自分の収入にしか興味がない人が海外の金融商品を手にした場合はどうでしょう。

どれだけ嘘を並べ立てて、お客さんを興奮させて契約に至らせ、数年後お客さんからクレームが来ようとも、何らお客さんについた嘘と損益に対して責任を負う必要がありません。

つまり良心のないブローカーにとっては、海外商品を販売することの方がとても楽なのです。

偽りのメリットばかり説明して、収入を得られ、顧客にいくら損益をだそうとも責任を負わなくていい海外保険の方がより販売しやすいのです。

2. 海外商品の販売をしている日本人ブローカーの金融リテラシーが低すぎる

販売者は投資家に、あたかも自分は海外保険の専門家ですという風に説明していますが、彼らが金融系の何の資格を持っているのでしょうか。色々な方とお会いしましたが、無免許か生命保険募集人の方がほとんどでした。

しかし、海外保険とはファンド投資なので、資格としてそれを熟知するために必要なものは、《証券外務員》と《証券アナリスト》ということになります、これらのうちどちか一方を持っていれば、その方は海外保険も簡単に分析できると思います。

ところがそれら資格を持って販売している人は数百人に一人です。なぜか。これもまた、金融商品ではあるが、海外のものである=日本の金融庁を通していないので日本では金融商品ではなく、《証券外務員》の資格がなくても販売できるからです。

時に人間関係が豊富なブローカーさんで、特にネットワークビジネスや投資用不動産の営業もしている方がいます。
なんの勉強もせずにハイスペックの投資性商品を扱えるので、持ち札の一つとして手元においておき、チャンスがあれば富裕層に提供して、手数料を得ようと機会を伺っているのです。

しかし海外の商品は日本のものよりもはるかに複雑なので、日本の金融すら勉強していない素人に理解できるはずもなく、また素人から運用示唆を受けても高い益金が出せるわけがありません。

3. 投資家が自分の投資しているものの正体をわかっていない

これまで多くの海外保険ユーザーに会いましたが、自分が投資している金融商品のストラクチャー=仕組みを理解している人は、百人に一人いるかいないか、といったくらいでした。

それもそのはずです。上記1、2で書いたようにそもそも販売者に正確な情報を伝える誠実さがなく、また元より自分が提供しようとしている商品について熟知しようという気がありません。

とはいえ、消費者の方に責任がないわけではありません。
(あるわけでもないのですが)

消費者の方が、金融の基礎知識、リテラシーを持っていれば、ブローカーのいい加減な説明に対して不信感を覚えるはずからです。自分が購入している商品のシステムを熟知していなければ、それはルールを知らないスポーツをプレイするようなもので、有効利用できないのは当たり前です。