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ネット証券で始める金投資!円の価値を守る最もシンプルな方法

ネット証券で始める金投資!円の価値を守る最もシンプルな方法

金は「有事の金」と呼ばれ、インフレや地政学リスクが高まる現代では、資産を守る手段として注目されています。

Ninomiya

株式や不動産のように景気に左右されにくく「守りの資産」として長く価値を保ちやすいのが特徴です。

ネット証券を利用すれば、まとまった資金がなくても、スマホひとつで手軽に金投資を始められます。

この記事では、金投資の3つの方法を初心者にもわかりやすく紹介するので、あなたに合った始め方がわかります。

目次

金投資の3つの選択肢

金投資の方法は大きく分けて次の3つです。

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投資方法特徴ネット証券での買い方
① 金ETF(上場投資信託)・株式のように売買可能な、金価格に連動する投資信託
・手軽さとコスト効率の高さが特徴
株式取引口座を利用した通常の株式売買方式
② 純金積立・毎月一定金額で金を継続購入する積立方式
・時間分散(ドルコスト平均法)によるリスク軽減効果
証券会社または貴金属商の専用口座による自動積立設定
③ 金先物取引・将来の期日に金を決められた価格で売買する約定取引
・レバレッジ(少額で大口取引)による資金効率の高さが特徴
商品先物取引口座を開設した上での先物取引手続き

それぞれリスクの大きさ・取引の手間・必要資金が異なり、目的に応じて選ぶべき手法が違います。

リスクとリターンは比例関係にあります。どれだけの変動を許容できるかを考えると、自分に合う投資スタイルが見つかるでしょう。

2025年度の金の値上がりについては「金が年初来52%上昇!円安と世界不安が生んだ「安全資産」ブームの真実」で解説しております。

金ETF(上場投資信託)

金ETFとは、金の値動きに合わせて価格が変わる上場投資信託のことで、株式投資のようにスマホやパソコンからリアルタイムで売買できる投資商品です。

ネット証券の株式取引口座を使って数千円単位から購入できます。現物の金を保管する必要がなく、管理や保管コストがかからない効率のよい運用手段として人気です。

また、値上がりを狙って短期間で売買したり、長期的に少しずつ積み立てたりと、自分の投資スタイルに合わせて柔軟に運用できます。

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項目内容
購入単位・数千円からの少額投資が可能(売買単位は1口から)
取引方法・株式と同様にリアルタイムで取引可能
・売買のタイミングを自分で決定可能
コスト・信託報酬(年率約0.4%)+売買手数料
・低コストで運用可能
実物交換・一定量以上で、実物の金地金(ゴールドバー)との交換が可能な銘柄も存在
デメリット・為替リスク(円高・円安による損益)発生の可能性
・配当なし、利益は売買差益(キャピタルゲイン)のみ
・短期的な値動きがあり、長期保有にはやや不向き

代表的な銘柄(ネット証券で購入可能)

ネット証券を利用すれば、国内外の主要な金ETFを手軽に購入できます。取引のしやすさ・コスト・信頼性の観点から代表的な3銘柄を紹介します。

銘柄名証券コード特徴
SPDR ゴールド・シェア1326(国内上場) / GLD(海外上場)世界最大の金ETF
国内では円建て取引が可能
純金信託「金の果実」1540(国内上場)国内保管
実物との交換サービスあり
iシェアーズ ゴールド・トラストIAU(海外上場)GLDよりも信託報酬が低い
コスト重視の投資家に人気

金ETFは取引の自由度が高く、流動性・透明性・コスト面に優れています。

証券口座があればすぐに始められるため「少額から金に投資したい」「リスク分散として金を組み入れたい」という投資初心者にも最適です。

純金積立

純金積立とは、毎月一定額を自動で積み立てて金を購入していく方法です。

ドルコスト平均法に則り、金の価格が高いときは少なく、安いときは多く買うことで、購入単価を平準化しながら長期的に資産形成を行うことができます。

ドルコスト平均法

純金積立は、ネット証券や貴金属商の専用口座を使えば、月1,000円から誰でも始められます。時間がないけどコツコツ資産を増やしたい人に向いている安定性の高い投資方法です。

純金積立の特徴を以下にまとめました。

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項目内容
購入単位・月々1,000円から可能
・少額でスタートできる仕組み
取引方法・自動積立による買付
・毎月決まった金額で手間なく継続
メリット・ドルコスト平均法による購入単価の平準化
・高値づかみを防ぎ、長期的にリスクを分散
コスト・買付・売却時の手数料や、証券会社によっては年会費の発生
デメリット・リアルタイム取引不可
・価格は注文日の終値ベースで決定
・短期売買には不向き

純金積立は特定の投資商品ではなく、ネット証券や貴金属商が提供する定額積立サービスです。毎月一定額で金を自動購入するため、初心者でも手軽に続けられます。

長期で少しずつ積み立てると、短期の価格変動に一喜一憂しない安定運用ができます。

金先物取引

金先物取引とは、将来の特定の期日に、あらかじめ決めた価格で金を売買する約束を交わす取引のことです。

少額の証拠金で大きな金額を動かせるため、短期間で大きな利益を狙えます。(レバレッジ取引)ただし、損失リスクが高いハイリスク・ハイリターン型の投資です。

金先物取引の特徴は以下のとおりです。

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項目内容
仕組み・将来の売買を約束する先物契約
・実物の金を受け渡しせず、差金決済が基本
レバレッジ・少額の証拠金で元本以上の金額を取引可能
・高い資金効率を実現
リターン/リスク・高いリターンを狙える一方、相場が逆行した場合は損失が拡大する可能性
取引期間・決済期日(期限)が設定されており、短期売買が中心
・長期保有には不向き

代表的な関連商品(ネット証券で取引可能)

ネット証券の「商品先物取引口座」を通じて取引が可能です。ここでは取引規模・価格変動性・リスク水準の観点から代表的な商品を紹介します。

商品名特徴
・金標準先物
・金ミニ先物
東京商品取引所で取引可能
・NEXT NOTES 日経
・TOCOM金ダブル・ブルETN(2036)
金価格の2倍の値動きを目指すハイリスク商品
・NEXT NOTES 日経
・TOCOM金ベアETN(2037)
金価格の逆方向に連動する、下落相場向け商品
Ninomiya

金先物取引は短期トレード向きの商品です。長期的な資産形成や安定運用を目的とする場合は、ETFや純金積立を検討しましょう。

金先物取引については「金先物とは?3種類の取引の違いや、やり方をわかりやすく解説」で詳しくまとめておりますので、ぜひチェックしてみてください。

あなたに合う金投資の選び方

金投資の方法は、目的や投資スタイルによって異なります。以下の表で自分に向いている方法をチェックしてみましょう。

投資スタイル向いている方法特徴
安全重視・コツコツ派純金積立月1,000円から始められる、ドルコスト平均法でリスクを分散
中リスク・中リターン派金ETF株式感覚でリアルタイム取引、コスト効率が高く、柔軟に運用可能
短期勝負・上級者向け金先物取引レバレッジを使って短期で利益を狙えるが、損失リスクも高いのが特徴

投資に正解はありません。重要なのは「自分がどのようなタイプなのか」を理解し、無理のない範囲で運用を続けることです。

まとめ

金投資の手法は「どのような目的で運用したいのか」によって異なります。

少額から始めたいなら純金積立、コスト効率を重視するなら金ETF、短期で勝負したいなら金先物取引です。

まずは自分のリスク許容度と投資目的を明確にし、無理のない範囲で始めてみましょう。ネット証券を上手に活用すれば、今からでも金投資を取り入れることが可能です。

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監修者

1981年生まれ。2009年に保険業界へ転身し、2013年に証券外務員資格を取得。あいざわ証券・SBI証券のIFAとして活動後、2016年にエストニアで起業し金融商品仲介業を取得。2020年に日本でセミナー会社を設立、投資教育事業を展開。2023年、日本金融庁より投資助言業を正式に登録し、海外金融に携わり続けている。現在は全国・世界各地の個人投資家にアドバイスを行い、クライアント数は約10,000人にまで拡大。

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