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コーンヒル(Cornhill)について|手数料が高くて割に合わない?

コーンヒル(Cornhill)について|手数料が高くて割に合わない?

日本人が契約できるオフショア投資会社のひとつが、コーンヒル・マネジメント(Cornhill Management S.A.)です。

ドミニオンやRL360°、インベスターズトラストなどに比べるとマイナーですが、世界中の約10万人の顧客にサービスを提供しています。

ただ、Googleで検索すると「手数料が高い」という情報ばかりで、どのような会社なのかわからない方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、コーンヒルの投資商品や手数料、注意点、向いている人を紹介します。

本記事の結論
  • 個人に合ったさまざまな投資商品を提供している
  • コーンヒルの手数料は他社に比べても高い
  • 運用成績がよくなくてもIFAの移管はできない

オフショア投資の契約サポートしている「United BM Wealth」のIFAが、リサーチした情報を基にまとめておりますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

コーンヒル(Cornhill)について

コーンヒル・マネジメント(Cornhill Management S.A.)は、1999年にスロバキアで設立され、2004年にルクセンブルクに拠点を置いた投資プラットフォーム会社です。(以下、コーンヒル)

世界42カ国にサービスを展開しており、顧客数は10万人以上、預かり資産は約1,000億円といわれています。また、コーンヒルおよび投資関連パートナーなどを含めた監視下の総資産は約1,700億ドル(約25兆1,000億円)です。

コーンヒルの専門領域は、投資ファンドや国際信託、投資アカウントなどです。EUの包括的な金融市場規制「MiFDⅡ(Markets in Financial Instruments PirectireⅡ)」に基づいて、金融サービスを提供しています。

Ninomiya

公式サイトを確認しましたが、コーンヒルの格付け評価は確認できませんでした。また、2021年にはLS International Finance SAに1ユーロで売却したとの情報もあります。

コーンヒルの投資商品

コーンヒルの主な投資商品を以下にまとめました。

これらの投資商品を購入する場合、IIP(nternational Investment Platform)というコーンヒルの投資・積立事業を担う会社と契約することに留意しましょう。

CRIA(クリア)

CRIAは個人向けのユニットリンク型の投資商品です。

月掛け型と年金型の2つのプランがあり、月掛け型は満期受取の積立タイプ、年金型は積立後の年金受取期間中も残金を運用してくれるタイプです。

また、保守型・積極型・バランス型の3つのポートフォリオが用意(年間手数料:0.3%)されており、IFAがファンドの選択とポートフォリオの作成を行います。

初心者向けですが、スイッチングを自由に行えないため、投資の自由度は低めです。

CRIAについては「積立型商品:CRIA(旧 NEW LIFE)」で、IFAが詳しい説明をしておりますので、あわせてご覧ください。

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項目内容
契約期間18歳以上
契約年齢20〜65歳
積立期間12〜35年(途中変更不可)
積立頻度月払い・四半期払い・半年払い・年払い
積立通貨米ドル・ユーロ・英ポンド
最低積立金額200米ドル
出典:Cornhill Regular Investment Account

Flex Max(フレックスマックス)

Flex Maxは大きな金額を投資して運用益を得るのに向いている商品です。企業向けの投資商品ですが、個人投資家も購入できます。

最大の特徴は40,000以上のファンドから自由に選んで、自分でポートフォリオを作れることです。

最低初期投資額が30,000米ドル(25,000ユーロ・20,000英ポンド)と高額なのと、ポートフォリオを自分で構築する点から上級者向けといえます。

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項目内容
契約年齢年齢制限なし
積立通貨米ドル・ユーロ・英ポンド
最低初期投資額30,000米ドル
25,000ユーロ
20,000英ポンド
出典:CORNHILL FLEXMAX INVESTMENT ACCOUNT

New Lifestyle(ニューライフスタイル)

New Lifestyleは、満期日が固定の月掛型と積立後に年金を受けられる年金型の2つのプランを提供していました。

積立金額と頻度などをいつでも柔軟に変更できるため、ライフプランに合わせて調整が可能です。また、300以上のファンドから自由に選んでポートフォリオを構築できます。

ただし、手数料が高く投資家の利益につながりにくいデメリットがあるため、2019年に新規申込受付が終了しました。

Ninomiya

実際、私にご相談してくださる方で、うまく運用できているケースは少なかったです。

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項目内容
契約年齢65歳まで
積立期間5〜35年(途中変更不可)
積立頻度月払い・四半期払い・半期払い・年払い・一括払い
積立通貨米ドル・ユーロ・英ポンド
最低積立金額200米ドル/月

コーンヒルの手数料を比較

コーンヒルの投資商品の手数料の比較として、個人が投資しやすいCRIAと、手数料が高いといわれてきたNew Lifestyleをまとめました。

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手数料/投資商品CRIANew Lifestyle
契約手数料10英ポンド/月
年金受取時:1ポンド/月
2.5英ポンド/月
年間口座維持手数料時価総額の1.4%時価総額の1.25%
信託報酬0.3%0.25%
取引手数料(ファンド購入ごと)3%3%
その他口座開設費:積立額の3%
TIA未達解約:未達分の7%
エントリー料:支払いごとに3%
クレジットカード手数料:2.6%

上記のなかにはエントリー料や取引手数料、クレジットカード手数料など、他社であれば発生しない手数料も含まれていました。

TIAとは契約時に設定する目標積立額のことです。TIA達成前に解約する場合、未達分の7%が徴収されます。

他社と手数料を比べたい方は「ドミニオンについて|新投資ファンド「ビットコインETF」を解説」をご覧ください。

Ninomiya

ドミニオンはオフショア投資機関のなかでも、手数料が安いことで知られています。コーンヒルと比べてみてください。

コーンヒルに関する3つの注意点

コーンヒルへの契約をおすすめされている場合、次の3つの注意点を把握したうえで申し込みましょう。

  1. 手数料が高い
  2. 契約しているIFAが1社のみ
  3. ポートフォリオの自由度が低い

1. 手数料が高い

コーンヒルの手数料は他社と比べて高いです。

CRIAの場合、年間口座維持手数料1.4%+信託報酬0.3%+契約手数料10英ポンドを基本に、取引手数料3%と口座開設費用3%が都度かかります。

オフショア投資の魅力である利回りの高さが失われるため、利益を残すのが難しいでしょう。

Ninomiya

以前見た投資家の運用報告書では、リスクの高いファンドではなくて運用4年目なのに、通算して大きな損益が出ていました。

2. 契約しているIFAが1社のみ

コーンヒルが契約しているIFAは1社のみです。

運用成績が悪くてもIFAを移管できないため、そのまま積立を続けるか、解約して別の投資商品を検討するしかありません。

多くのオフショア投資会社は複数のIFAと契約しており、運用成績が悪ければ移管して改善できる仕組みです。

そのため、IFAが1社のみのコーンヒルは、おすすめできません。IFAの移管もできて手数料が安いRL360°やドミニオンなどと契約するのが無難です。

関連記事:RL360°(旧ロイヤルロンドン)について|投資商品や信頼性を解説

3. ポートフォリオの自由度が低い

コーンヒルのCRIAでは、あらかじめポートフォリオが用意されているため、構築の自由度が低いです。

IFAのポートフォリオ戦略は、4年目まで保守型、5年目から8年目までバランス型、8年目以降は積極型、満期に近いときはバランス型や保守型に戻すようなものです。

これにより総資産が増えたときには積極投資をして、守りたいときは安定運用といったケースバイケースの運用ができます。

ポートフォリオの自由度が低いと、攻めたいときに積極投資できず、機会損失につながるため注意が必要です。

なお、私のおすすめIFAは「マレーシアのビルモリソンは大丈夫?IFAの運用実績や強みを紹介」で紹介していますので、ぜひ覗いてみてください。

コーンヒルへの投資が向いている人

コーンヒルへの投資が向いている人は「総資産が増えてもリスクが高まる積極投資を行わない人」です。

前述しましたが、CRIAはポートフォリオの自由度が低く、用意されている選択肢から選ぶことになります。

この前提で総資産がないときから保守型の運用をして、満期まで継続するならおすすめです。

一方、はじめから攻めたい、または資産が増えたあとも保守型に戻すことなく増やしたい人には向きません。

最初から最後まで積極投資をするのはリスクが高いので、あまりおすすめできません。

まとめ

本記事ではコーンヒルの会社概要や主な投資商品、手数料、注意点などをまとめました。

コーンヒルはRL360°やサンライフ香港などに比べると、マイナーなオフショア投資会社です。個人や企業向けの投資商品が提供されていますが、手数料が高いデメリットがあります。

そのため、運用がうまくいっていない旨のご相談をよくいただきます。同じような悩みがある方は、この機会に契約するオフショア投資会社を変えるのがおすすめです。

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監修者

1981年生まれ。2009年に保険業界へ転身し、2013年に証券外務員資格を取得。あいざわ証券・SBI証券のIFAとして活動後、2016年にエストニアで起業し金融商品仲介業を取得。2020年に日本でセミナー会社を設立、投資教育事業を展開。2023年、日本金融庁より投資助言業を正式に登録し、海外金融に携わり続けている。現在は全国・世界各地の個人投資家にアドバイスを行い、クライアント数は約10,000人にまで拡大。

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