RSIの見方・使い方
RSI(相対力指数)とは、直近の一定期間において終値ベースで上昇変動と下落変動のどちらの勢いが強いのか計測しようとする指標です。
RSIは、50%を中心として0~100%の範囲で推移し、上昇局面に入ると数値が50%以上で推移し、下降局面に入ると数値が50%以下で推移します。
通常、RSIが70%(80%)以上であれば相場は買われすぎ、逆にRSIが30%(20%)以下であれば相場は売られ過ぎであると判断されます。
RSIは短期から中期的なタイミングをとらえるのに広く使われ、次の点において効果的です。
- 短期的には14日を使うことが多く、75%以上は買われすぎ、30%以下は売られすぎとみます。
- 14日線は8ヶ月~10ヶ月の上昇サイクルの押し目に有効で30%以下は買いになります。
- 上昇サイクルでは14日線が80%過ぎると、目先反落が近づいています。
- 株価が出来高を伴って上昇を続ける場合80%を過ぎても、株価の上昇は続くケースがあります。
- 株価が上昇中に42日・52日線が70%以上になると、目先高値に近づいています。
- 42日・52日線が70%以下から下降すると、株価はしばらく調整に向かいます。
RSIの注意点
RSIは逆張り用のテクニカル指標として最も有効な指標の1つですが、比較的うまく機能するのは保ちあい、あるいは穏やかなトレンド相場だけです。
非常に強力なトレンドにおいては、買われすぎに見える局面で売ってもその後さらに相場は上昇、売られ過ぎに見える局面で買ってもその後さらに相場は下落することがあります。
RSI上級編: ダイバージェンス法則とは
高値圏、安値圏で、株価が以前の高値(安値)水準よりも上昇(下降)しているにもかかわらず、RSIの水準は以前の高値(安値)をつけた時の水準よりも下(上)に位置している現象のことです。
RSIが底を打つ時(時点Bとする)、その水準が前回つけたRSIの底(時点Aとする)の水準よりも高いにもかかわらず、時点Bの株価が時点Aの株価よりも安ければその後大きく反発する可能性が高いとされます。
また、RSIが天井をつける時(時点Dとする)、その水準が前回つけたRSIの天井(時点Cとする)の水準よりも低いにもかかわらず、時点Dの株価が時点Cの株価よりも高ければその後大きく反落する可能性が高いとされます。
RSIの作成方法(計算式)
14日間のRSI
RSI = 【A / A +B 】✖︎ 100 %
A = (14)日間の値上がりの合計
B= (14)日間の値下がりの合計
RSIの使用日数
日足 9日 ☆14日 22日 30日 42日 52日
週足 9週 13週
RSIの利点はピークとボトムを捉えやすい
RCIは、株価の方向に対して比較的、忠実に動く傾向がありますが、欠点として株価が一方向に動き続けてしまうと、高値圏や安値圏で横ばい状態に張り付いてしまうことがあります。
これはその他の多くのオシレーター系指標でも起こってしまう現象なのですが、RSIに関しては比較的起こりにくいというのが利点です。
RSIは計算上、100%や0%になりにくいという性質あり、他のオシレーター指標よりも、株価が過熱しすぎた場合のピークやボトムが捉えやすいという特徴があります。
そのため、株価が一方向に大きく上昇し続けたり、または急激に下げ続けた場合の判断はRSIがお勧めです。