運用期間20年という前提で比較しています。10年にしようと25年にしようと、上位2社の順位は変わりませんが、下位が変わってきます。
比較する各社商品
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RL360:クオンタム(現REGULAR SAVING PLAN)
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インベスターズトラスト:エボリューション
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プレミアトラスト:プロベスト
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メティス:インテリジェンス
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サンライフ:サンアーキテクト
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FTライフ:オスカー
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スタンダードライフ:ハーベストエリート
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フレンズプロヴィデント:プレミアキャピタルレデンプション
※サンライフとFTライフは死亡保障が5%のる保険性の強い商品なので、比較する場合に、死亡保障に取られる手数料を取られなかったと仮定して、他社と比較します。
※CORNHILLは投資家にファンド選択の自由が与えられていないという点で除外しました。
上記の商品は「ファンドを選び、リスクを許容し、長期積立をしていくもの」です。
同じファンドを投資先とし、同じ年利を得た場合、手元に入る実利は以下の公式により導かれます
私たちの利益= ファンド益 ー 手数料 + ボーナス
つまり、 最も良い利回りを出すファンドを扱っていて、手数料が一番低く、ボーナスが一番高い会社の商品が、最も良い会社、商品と言えます。
投資先となる約300のファンドは、各会社、約半分は共通していているので、さして大きな比較項目にする必要がないと思っています。
早期解約違約金も要注意
当然、低い会社の方が良心的と言えます。
満期まで問題なく積立を続けられると考えている方でも、早期解約違約金は重要です。
総資金ー早期解約違約金=ある時点で部分解約できる(引きだせる)金額、だからです。
さらに、常に運用状況を確認できるオンラインポータルサイトの有無も重要です。
オンラインで運用状況も確認できず、自らファンド変更も行えないとなると、月末に運用結果がメールで送られてくるだけで、積極的に自己資産に関与することができません。
1位 PREMIER TRUST:PROVEST PLAN

歴史は浅いですが、その分、既出の商品をよく研究し、後出しじゃんけんで全てに勝つように設計された商品です。
PREMIER TRUST: PROVEST PLANの特徴
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手数料
最初の10年間は1位、11年目からは僅差で2位
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ボーナス
2種のボーナス双方において1位
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解約違約金
15年-残存年数の手数料という計算式をとっているので、15年で総資産の100%引きだせるようになります。
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流動性
10年でも約95%、7年で約85%、5年で約70%引きだせる、と高い流動性を誇ります。
その他メリット
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投資家向けポータルサイトがあり、それで手続きができる。日本語にも対応。
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ポートフォリオ作成をIFAに任せないのが基本的な仕様なので、ポートフォリオ作成手数料の1%を取られずに運用できる。
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特定のIFAに日本マーケットでの営業を任せていないので、教育を受けていない、または良心のないブローカーが少なく、消費者センターへの苦情が少ない。
Cラップ口座ではなくトラストである。(詳しくはこちら)
デメリット
若い会社なので、自分でのファンド選択に困難を感じたとき、信頼できるIFAを見つけるのが難しくなります。(問い合わせください)
2位 INVESTORS TRUST:EVOLUTION
https://kaigaihoken-kenkyu.com/%e3%80%80evolution/
INVESTORS TRUST:EVOLUTIONの特徴
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手数料
全期間を通して1位
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ボーナス
全てにおいて2位(この点でプレミアトラストに劣ります)
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解約違約金
15年-残存年数の手数料という計算式をとっているので、15年で総資産の100%引きだせるようになります。
解約手数料が低いため、それ以前に出し入れできる金額も7年目で88%、10年目で96%とプレミアトラストをわずかに上回ります。
独自のメリット
IFAが多く、利用しているIFAの実績が悪かった場合、他のIFAへの移管が行いやすい。
デメリット
日本人加入者が最も多い。半面、多くの海外籍のIFAが日本をマーケティングしていて、末端のブローカーまで教育されていないことが多いです。
3位 METIS:INTELLEGENCE

METIS:INTELLEGENCEの特徴
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手数料
普通です。
初期口座かかるタイプの中では最も安いと言えますが、プレミアトラスト、インベスターズトラストには劣ります。 -
ボーナス
普通です。
上位2社に劣ります。アロケーションが少ない代わりにロイヤリティーが高いという方になっている。積立期間が短いとさらに減少。 -
解約違約金
高いです。
プレミアトラスト、インベスターズトラストに比べて高い違約金となります。
その他メリット
オンラインのポータルサイトがある。
デメリット
資産預かり先がドイツ銀行である点を除いても、(これを一概に危ない、と呼ぶことはできません)
IFAがアテネベスト一社で、そちらの運用能力に顧客の資産運命が全てかかるというのは、不安要素と考えます。
同率4位 FTLIFE:OSCAR

※5%の死亡保障への手数料はないものとして比較します。
FTLIFE :OSCARの特徴
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手数料
普通です。
初期口座にかかるタイプです。メティスより少し高い。 -
ボーナス
低いです。
一方のボーナスが初年度一括払いという点で、払いこみ期間を通して乗らないという点が魅力に欠けます。 -
解約違約金
低いです。
13年払いこめば違約金が消えるというシステムは、最も短いといえます。
(早くやめてしまう可能性がある方にはおすすめですが、早くやめる可能性があるのに、香港まで行く意味はないのではないでしょうか)
独自のメリット、デメリット
利回りの一部を死亡保障に持っていかれることを考えなければなりません。高齢の方ほど、取られる割合は多くなっています。
10年以降膨大だった手数料がほぼなくなり、それ以降の総資産の利回りにより、初期10年の手数料分を相殺できます。つまり20年以上で投資する方にとっては良いシステムになっていると言えるかもしれません。
しかしこれは、10年、15年以内での部分引きだしを考えている方には、デメリットとなり、諸刃の剣と言えるでしょう。
※オンラインポータルサイトはありません。
5位 SUNLIFE:SUN ARCHTECT
※5%の死亡保障への手数料はないものとして比較します。
SUNLIFE: SUN ARCHTECTの特徴
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手数料
高いです。
ただし25年最長期で積み立てる場合は低いと考えられます。
初期口座へかかるタイプですが、最大で12%強取られる手数料体系は重みとなります。
一方で10年以降はほとんど取られなくなるので、それ以降の利回りで10年間の損益を帳消しにする意向があれば、強みとも考えられます。 -
ボーナス
低いです。
二種類のボーナスが一体となった手数料体系ですが、初期は手数を相殺できません。 -
解約違約金
低いです。
全期間の半分を過ぎれば、最短の部類に入ります。
(早くやめてしまう可能性がある方にはおすすめですが、早くやめる可能性があるのに、香港まで行く意味はないのではないでしょうか)
独自のメリット、デメリット
利回りの一部を死亡保障に持っていかれることを考えなければなりません。高齢の方ほど、取られる割合は多くなっています。これをメリット、デメリットと考えるかは、被保険者しだいになります。
10年以降膨大だった手数料がほぼなくなり、それ以降の総資産の利回りにより、初期10年の手数料分を相殺できます。つまり20年以上で投資する方にとっては良いシステムになっていると、言えるかもしれません。
しかしこれは、10年、15年以内での部分引きだしを考えている方には、デメリットとなり、諸刃の剣と言えるでしょう。
※オンラインポータルサイトはありません。
NO6以下、手数料とボーナスの体系がほぼ同率なのでまとめました。
似通っているのは、どこも老舗の保険会社だからだと考えられます。
ロイヤルロンドン(RL360): RSP(旧クオンタム)

スタンダードライフ:ハーベストエリート

フレンズプロビデント:プレミアキャピタルレデンプション

プレミアキャピタルレデンプションの特徴
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手数料
高いです。
初期口座タイプですが、メティスよりさらに高い -
ボーナス
低いです。
上位二社に圧倒的に劣ります。 -
解約違約金
高いです。
その他メリット
オンラインのポータルサイトがある。
歴史ある保険会社が母体となっている、という経営面での健全性があります。もう一点は円での入金が可能な点です。
デメリット
オンラインポータルサイトはありません。