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2019年バブル概論

 

2019年末からのバブル概論

ポイント

☆バブルとは何なのか。
☆なぜ2019末バブルがきたのか。

○バブルとは何か

直訳で泡の意味ですよね。つまり経済において価格が膨れ上がってはいても、表面上であり中身はすっかすかの状態を表しています。

その国の企業の株価が高まると、
ダウ平均や日経平均、経済指標とかインデックスとか呼ばれるものが上がり、
通常ではこれをもって《好景気》とするのですが、バブルの場合は一見上がっていても、景気はよくないということになります。

ではその通常の高騰とはどういうことかというと、株の原理を見直せば一目瞭然です。

1企業が好成績を出す。

2株が買われ、株価が上がる
企業は買われ上がった株価の分
資本を手にする。

3それを元手に事業を起こし、
再び利益を上げる。

この繰り返しが企業成長です。
事業計画がしっかりとある場合は総会で話し合われ、新株発行も行われます

バブルの場合はこの連鎖の1番が抜けています。
つまり株が買われている背景が
その企業が投資金を元手にさらに利益を上げてくれるだろうという動機になく
他の投資家もこれから買うだろうから、早めに持っていれば持ち株の価値が上がり、企業の成績に関係なく一儲けできるだろう、という動機にあります。

?すると企業はどういう状態になるか?

利益率は変わらないのに総資産が増えていき、自己資本比率が減る、という形になります。

自己資本比率の減少は、経営の健全性から遠ざかり、企業価値を下げることに他なりません。

そして元々投資家は企業の純利益の増加を目的としているのではなく、株価が上がりきったところで売ろう、つまり売ること前提でかっているので、企業の生成とは関係なく、最も高まったところから一人また一人と売っていき、高騰が始まる前、あるいはそれ以下に下がってしまいます。これがバブル崩壊です。

今回の2019年バブルはどのように始まったか、個人的見解を話します。

現在第四次産業革命の真っ只中ですが、
昨年末の下落以来今年はなかなか伸び悩んでいました。それが一気に高騰したのは10月30日のブレクジットをきっかけにしていましたね。

どうしてイギリスのEU離脱で世界的なバブルが起こったのでしょうか?

これは2016年から続く、トランプ当選からのアメリカニズムを指示する方向に世界が動く、という巨大投資家たちの推測を、ボリスジョンソン(イギリス首相)が証明してしまったからぬ他なりません。

marトランプ政策を、ブレクジットが証明ってどういうこと??

政治的な背景があります。

トランプは、グローバル社会の協調した、新興国、貧困国に同情的、協力したことにより、失業率が増えたオバマ政権の中
「アメリカ人のためのアメリカ」を主張し、とりあえずアメリカ人全てが裕福になるまでは、他の国の貧困を考えなくていい、という利己主義的な発言により当選しました。
そしてアメリカは今後ますます儲けるだろうと考えた投資家たちはアメリカ株を買い増ししました。

ブレクジットも同じことです。EUに入り難民を受け入れることで、イギリスが貧しくなつなら、EUなんてやめてやるよ、というのが一言で表されるブレクジットの動機で、植民地を抱えていた時代をしる高齢者が離脱票をいれ、みんなで幸せになろうよという若い世代が、EU指示票を入れたのが印象的でした。

一強の経済国アメリカと同じスタンスを列強の一国であるイギリスが取るとなれば、
アメリカイギリスという利己主義政策の国
働かない国の面倒を見るドイツフランスを中心としたEU、どちらが今後利益を上げるかと言えば、誰が見ても一目瞭然です。

そのような背景でアメリカ株がバブル高騰しました。

また前回の運用示唆で下落のタイミングを見切ったのは、ダウ平均29000の寸前で落ちるというテクニカルな分析によります。

まだ大きな崩壊はないとはいえ、今回のウイルス、オリンピック、大統領選挙、とチャートから目が離せません。