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『狂える市場』

1114日〜21日/2020年の市場

 さあコロナワクチン開発をきっかけに、世にも恐ろしい大暴騰が起きました。日経に関しては8日連続高騰という失神しそうな記録です。また歴史的例外が起きました。

 第一次コロナショックの時もそうでしたが、こういった、生産高などのファンダメンタルズ根拠に基づかない一時的で圧倒的なトレンドが起こるということは、だんだんと世界中の投資家がおかしくなっていると思っています。数年前まで、世界で最もお金を動かしている連中(ヘッジファンドとくにマクロファンド)がこういったことをすることはなかったので、一事件でここまでチャートが動くことはそれこそリーマンショックくらいでした。バフェット、バフェットと世の中は彼の名前を称えていますが、彼の金言である投資の基礎精神は、全く無視されているのではないでしょうか。彼は5年後10年後上がる株をいかに現在買うかという手法に終始しています。

 しかし、世の中がおかしくなっているということは、その動きを理解しなければ、やはり損失は出てしまうので投資家の心理を推理するのをやめるわけにはいきません。逆に言えばですが、ここまで大高騰と大暴起こる時代なのなら、読み解くことができれば、いっそうの利益につなげられます。今回私はコロナワクチンバブルに乗りませんでしたが、ここだけでも買っていれば、10日間で15%弱の利益になったわけです。なのでより一層勉強した分だけ投資が成功する時代になったと言えます。

 ちなみに日経平均はこの辺で一旦下がると思っています。先日発表された日本PMIが製造業、非製造業、ともに低かったこともあり、この一時期の高騰を支えるられる要因は何もありません。ダウに関してもうすでに下落のためのテクニカル上の兆候をつくっていて、さらに高騰してもう一度30,000台を突破するとは考えにくいです。

 もし落ちるとすると次に読まなければならないのは、どこまで落ちるのか、高騰の前までというのが、第一推測になりますが、その間にまたなんだかんだ事件は起こると思います。

 また他方で面白い情報を耳にしました。誰もがそこだけは下がらないと豪語していた、東京都23区中央部、千代田港区を中心に土地の価格が、コロナによる機能停止で下がってきているようです。

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