独立系ファイナンシャル・アドバイザーの略称
IFA=独立系ファイナンシャル・アドバイザー/Independent Financial Advisorは、特定の証券会社に所属せず、独自のラインナップで金融商品を提供し、中立的な立場から顧客の資産運用のアドバイスをする小さな金融機関で、日本で運営するには証券外務員資格が必要です。
日本人が海外積立を行う場合、代理店を通してIFAと積立商品の契約をすることになります。
最近は、ネット証券(楽天証券、SBI証券など)がIFAと提携し、顧客に証券投資のアドバイスをする外務員を派遣するサービスも行っていますね。
次に海外積立におけるIFAの役割を見ていきましょう。
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ファンドポートフォリオの管理
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変更手続きなどのアフターフォロー
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投資助言
①のファンドポートフォリオの管理とは、運用開始時に投資するファンドを選び、毎年年初に内容を見直してファンドを組み替えることです。
ほとんどの人が、ポートフォリオ管理をIFA任せにしています。
しかし、契約の相談に来られる方に担当IFAを聞くと「わかりません」「IFAって何ですか?」と返されます。
誰に運用を任せているかを知らないのは、とても危険です。自分のIFAがどこの誰なのか、確認しておきましょう。
実はポートフォリオの管理は、IFAに委託するか・しないか、選べます。
良心的なIFAなら、自分でポートフォリオを作る(ファンドを選ぶ)か、委託するか選ばせてくれますが、「ファンドはこちらで選びますので」と説明する営業がほとんどです。
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ポートフォリオを委託することのメリット
ファンドの選び方がわからなくても、リスクが低く、一定のリターンも狙えるファンドを組んでくれる。
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ポートフォリオを委託することのデメリット
委託料として総資産から1%を引かれます。自分で勉強をして、自分でファンドを選び、運用をするのが不安な方は、1%払ってでも組んでもらおうと思うかもしれません。
良心的なIFAは「今、自分の買っているファンドが落ちているが、どれに変えればいいのか?」ときくと、無料で教えてくれます。毎年ごとの組み換えまで無料ではやってはくれないものの、顧客が損をする事態を見過ごさないのがIFAのあるべき姿です。
ポートフォリオ作成にしても、顧客がファンドの候補を探してきたら、相談に乗り、専門的知識に裏付けられた根拠をもって助言をするのがIFAの役割です。
そうすると、投資家は自分の知識とプロの助言に裏付けられた、過程の見える投資が出来ます。
自分に商品を紹介してきたIFAの営業マンが、ファンド選びついて十分な知識を持っていない場合は、担当者やIFAの変更を保険会社に申し出ましょう。
②のアフターフォローは、顧客の状況に応じて最適な投資を行う手助けになります。
例えば、積立額の増額、減額、支払い停止などの手続きを行ってくれます。
③の投資助言は、海外積立に限らず、株やその他の証券投資について幅広くアドバイスをすることです。
優れたIFAは、あなたの投資運用にプラスになることを常に考えてくれます。
もしIFAが分からなかったり、不満を持っている場合は、ぜひご相談ください。