コロナショック大暴落への心構え
3.13.
概況
先週コロナがこれ以上拡大しなければ、下がらないと言った途端に週明けも疾病者増大で、その影響はわずかでレヴァノンは破綻し、今日に至っては、WHOがコロナを世界的伝染病指定しましたね。
本当はファンダメンタルズ分析とは何かを現況を踏まえて書きたかったのですが、もう分析しなくてもこの歴史的暴落の原因の中心に何があるのかは一目瞭然、「コロナ」なので、精妙な分析が力を発揮する状況じゃ無くなってきてしまいました。
とは言え、ここで大暴落の原因について、ファンダメンタルズをしっかり踏まえた上で、正確に解答を書くなら
「コロナの感染者が増えている」でなく
『コロナをアメリカが重くみた』からになります。
どれくらいの大暴落かというと、2018年のクリスマス暴落の下落幅をすでに火曜日に越え、今日に至っては、年始に30000近くあったダウが21000あたりまで下落、ざっとー30%ですよね。
これは2000年以降では、リーマンショックに継ぐ数値でしょう。
(先週買いポジションを示唆したことが時期焦燥だったことは心から認めます)
では、投資チャンスとしてだけではなく、資本主義経済社会を生きる人間として、どのように構えれば良いのか私見をお話しさせていただきます。
コロナウイルと超情報化社会の力で何が起きたか=生産が止まりました、ね。しかし経済は凍結しているだけで、リーマンショックzのように、誰かが何か悪いことをやらかして構造にひびを入れ、そこから全てが爆発したわけではない、つまり同じ生産高を上げる姿勢は整っているわけです。
にもかかわらず悪魔的にインデックス(経済指標)が暴落したのはなぜか、というと、パンデミックの深刻化を契機として、『投資家たちが株を売ろうとしたから』です。
背景に2019年末のブレクジットをトリガーとしたバブルがありました。完全に泡、中身のない状態です。中身がある高騰かバブルかを測れるバフェット指数は年始に130弱までいき、リーマンショック時の140に近づきました。つまり高騰は生産性の拡大に比例した盛り上がりではなく、投資家たちだけが架空のお祭りをやっていて、早く乗った者が勝ち、乗り遅れた者ほど利益が少ないよ、見たいな状態です。
そして膨れ上がった泡は、徐々に鎮まっていくか、一気に弾けるかしかありません。買った株は売った瞬間に利益が確定するので、投資家たちは売るタイミングを探しながら保持しています。(このブログでは1月での債権と金への変更を示唆しました)
ようするに早く売りたいという投資家たちにとって、コロナ、は格好の契機だったのです。
こうなると持っているものを売る機会を探していた人たちに加え、何も持っていないのに売って儲けようとする人まで現れ、(空売りと言います)売れ売れ売れの、大祭りが始まりました。みんなが売れば、欲しい人がいない株の価値は駄々下がり、で現在の状況というわけです。
もう少し厚みを持たせて書きたいところですが、次の話題に移ります。
○これだけ大暴落してこれからどうなるの?
ということですが、答えは端的に「上がります」
売って下げるだけ下げた投資家は、今度は安くなった株を買って値上がりによる利益を狙うからです。
ではどれくらいで回復するの?についてですが、まず過去のデータから
○平成バブル:30年以上復帰せず
○リーマンショック:4年6ヶ月
○東日本大震災:1年9ヶ月
○ブラックマンデー:5ヶ月
○NYテロ:1ヶ月
○英EU離脱ショック:13営業日
○コロナショック:安値更新中
これらの暴落のどれに一番、コロナショックは近いかというと、どれにも近くないと言えるでしょうか? 生産が前面的に停滞を余儀なくされる事態など上にはありませんから。
では過去を参考にせずに考えてみます。
○どこまでもどるか?
まず戻るといっても、コロナショック前の日経、ダウには戻らないでしょう。
1なぜなら元々がバブルだったからです。
2コロナウイルスの経済停滞により、今年の各国の生産高が例年より低くなるのは火を見るより明らかです。大きな上昇トレンドの発生が来年以降となることも十分考えられます。
しかし、もどるのです。巨大なお金を動かす外国人投資家が馬鹿げた祭りをバブルでも恐慌でもない状態に落ち着くところを、チャートはいつも目指しています。私は長期的に考えて、それほど爪痕を残す恐慌にはならないと考えています。
ただ! 以下の場合深刻します。
1今回のコロナショックのあおりを受けて、リーマンブラザーズのような、巨大金融機関が破綻してしまう。ーこれは市場から株が回収されすぎたことにより、元々体力のなかった企業の経営が不可能になることで起こります。
2コロナウイルス感染者が5月以降増大する。
長期の経済停滞は、元々ジリ貧で回っていた企業の、従業員給与や各種返済のための売上生産を停止させます。
まだまだ書きたいところですが、今日のところはこれくらいで失礼します。
次回もコロナショックについて書くことになるでしょう。