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FOMCとFF金利について

 

 FOMCFF金利』について

  20201178日にのFOMCという会合が開かれました。これはアメリカのFRBが定期的に開く最も重要な会合です。FRB(連邦準備銀行)というのはアメリカの中央銀行、日本でいえば日銀のようなもので、その中のトップ7人の会合は年に8回いつも金曜日に開かれ、そこで話し合われ決定されたことは、アメリカ全土の経済に影響を及ぼします。つまりアメリカの方針が決まるのですが、世界最大国家の決定なので、それはすなわち全世界に影響を及ぼすということです。大統領の次に権力を持っている政府機関と一般的にされていますが、とにかくアメリカで最もお金を持っている財閥が7人を決定するので、経済会ではやろうと思えば裏で大統領もどうにかできてしまうと言われています。(あの大統領ちょっと最近うるさい、なんとかするか、みたいな)

 そのトップ7人とニューヨーク銀行総裁と他四人で行われるのがFOMCで、主に何を決めているのか。それは《F.F金利》です。

 ファイナルファンタジーではありません(笑。フェデラルファンド金利です。日本で言うところの今マイナス金利政策が続けられている日銀の金利と似たように理解されていますが、その日は全く違います。

 アメリカの民間銀行は中央銀行にいくらかお金を預けていなくてはいけません。日本銀行はその民間銀行から預けられるお金の金利を操作することによって、日本の景気を良くしようとしたりしていますが、アメリカの中央銀行が民間銀行から預かったお金にかける金利はいつも0%です。

 ではff金利とは何かと言うと、民間銀行が中央銀行に預けるお金を維持するために、各連邦同士でお金の貸し借りをするときの金利のことです。

 民間銀行の心理の流れとしては以下。

 《中央銀行にお金を預けていなくてはいけない》

  

 《しかし中央銀行に預けたお金は増えない》

  

 《義務づけられた金額を中央銀行維持しなくてはならず、余剰資金を自社内に蓄えるために他民間銀行にお金を貸し付けて増やす》

 

 《この民間銀行同士で貸し付け合う金利がFF金利で、FOMCがこれくらいにしましょうね》と決める。

 では今回20201178で決められた低金利維持政策が市場に与える効果とは、何でしょうか?

 それはアベノミクスがマイナス金利政策で取ったものと同じ、他の銀行に貸しても増えないんだから、低金利でも多少リスクがあってもいいから民間企業に貸すしかないじゃん、という結論に民間銀行を至らせて、景気を回復させることです。