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インフレとデフレ

 

 インフレーション

物価が全般的に、かつ持続的に上がり続けることをインフレーション( インフレ )という。 インフレーション=膨張する、という意味でです。インフレの時には、モノの価値は上がるが、お金の価値が下がっていきます。

インフレで得する人、損する人

インフレは物価の上昇なので、モノの価値は上昇するが、お金の価値は下がります。 したがって、インフレになると、土地・マンション・などモノを持っている人は得をし、年金や賃金生活者、預貯金で暮らす人などは受け取る通貨の額が変わらないので損をします。

 努力してためた預貯金も、金利を上回る物価の上昇が続くと、実質的に預貯金・年金の価値は減少していきます。

 また住宅ローンや事業投資などで借金を抱えている人は得をします。住宅価値など投資対象の上昇に対して、借入額はそのままとなるからです。

 

 デフレーション

物価が下がり続ける現象が、デフレーション( デフレ )です。デフレーション=縮んでいく、という意味になります。

デフレーションになればモノが安く買えるからなんとなく良いことのように思われますが、そんな単純な話ではありません。

デフレの負のスパイラルとは

物が売れない。ライバル会社が値下げした。

うちも値下げしよう。利益が減る。

しかし従業員の賃金が下がる。

従業員の家計が苦しくなれば、物が買えなくなる。

会社は物を売るためにさらに値段下げる

また従業員の賃金が下がる。

この繰り返しのことで、最悪会社は倒産します。

 

 消費者としての立場だけならデフレは歓迎すべきかもしれませんが、消費者となるためにはどこかでお金を手に入れなければなりません。会社から給料をもらうか、お店を経営して稼ぐか。しかし、デフレでモノが安いから企業もお店ももうので給料は下がり、お店の売り上げも減る。 デフレも、インフレ同様、困ってしまいます。

 

デフレで得する人、損する人。

デフレになると、借金は実質的に増える。 住宅ローンを抱えているサラリーマンの場合、インフレだとローンの返済額は変わらないのに、給料が増えていくので、ローンの負担は軽くなります。しかし、デフレだと、給料は次第に減っていくので、給料から支払うローンは相対的に増加します。実質的にローンの負担が大きくなります。

 

Q デフレから抜け出すためにはどうすればよいか?

A 需要始動のインフレを起こすこと

需要始動のインフレは、経済活動が活発になり、売り買いが増え、物価も上がって、世の中に出まわるお金の量が増えます。

 ことである。 しかし、デフレは逆に、お金の量が減ることだ。 だから、デフレ対策は、お金の量を増やすことにあります。

 具体的には、日本銀行が金利を下げて借金しやすくしたり、銀行を通じて市場への資金供給を増やす金融緩和を行います。(アベノミクスが史上類例のない規模でこれを行いました)

 

【スタグフレーション】

現代では、インフレと景気の後退が同時に存在することがあります。これを、スタグフレーションという。停滞を意味するスタグネーションと、インフレーションの合成語です。

《内外価格差》

外国と比較して、日本の物価水準が高いという問題がしばしば指摘されます。

 国内外で販売されているほぼ同一の財・サービスの価格に差があり、国内の方が高い状態を内外価格差といいます。

 内外価格差を生じさせている原因としては、輸入数量規制など公的規制の存在、流通機構の複雑さです。

 物価が外国よりも高ければ一人あたりの所得額が高くても、国民が豊かさを実質的に享受できないことになります。

 出店規制や輸入制限の撤廃、独占禁止政策の強化による市場競争の促進、農業やサービス業の生産性向上などにより、内外価格差は是正する必要があります。