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プレミアトラストの清算、破綻の真相

 

プレミアトラストの清算、破綻の真相

 弊社海外IFAが扱っている会社の中に、プレミアトラストもありますが、ITAやRLだけを扱う日本人ブローカーはここぞとばかりにプレミアトラストの悪口を言って、解約させ、またゼロから積み立てを始めるように進めていますね。

私はプレミアトラストの味方では決してありませんが、(会社に中立だと自分では思っています)。正しい事実をお伝えしたく、ここに記事を書きます。

 

○結論として

2年以上継続しているお客様の資産を半分から3分の2まで減らしてしまいましたが、

1 それは一時的なもので実際に資産管理場所でのお客様のお金が減っているわけではないということ

2 なぜそのような事態になったのかの原因については、プレミアトラストは経営的問題を抱えていたのではなく、とくかく経営陣の間が抜けていたミスで、会社の資産もミスの修復のために少し目減りしたものの、相変わらず黒字であるということ。

です。

僕の主観ですが、あの対応が緩慢な役員たちだったら、このような馬鹿げたミスもやってしまうのもわかるという感覚でした。
仕事をなめていた(結果全員親会社からクビ!)

 

○実情

破綻したのはプレミアトラストの登記先の本社ではなく
金融商品作成、許認可されているケイマンの支社で、それも経済的問題での破綻ではなく、清算せざるを得なくなったという状況です。

なぜか。

同じケイマンに登記されていた兄弟会社(つまり同じ親会社プレミアアシュランスの子会社)であるプレミアヘルスという保険会社に計画的破綻がまずありました。

プレミアトラストの経営陣は、俺ら別会社だから関係ないだろと連携を取らずにいました。

しかしケイマン金融庁から、
「何言ってんの? おまえらも兄弟会社なんだから畳めよ」と言われてしまい清算を余儀なくされてしまったのが真実です。

外側であり取引先の我々からすれば、頼むからケイマンの法律ぐらいしっかり調べておいてくれよ、と思わざるをえません。

ーーーまずプレミアトラストがしようとしたこと
ケイマンで行っていた事業部を全てプエルトリコに移し、お客様の証券をそこで再発行する。

ーーーーお客様が被った被害

運用2年未満の人は、ケイマンでの清算を被る前に資産と証券をプエルトリコに移管できた。

というのもケイマン金融庁と会計監査機関KPMGが、総資産ではなく、引き出せる金額を持って時価として、
時価での移管しか許さなかったが、運用開始2年未満の方はまだ引き出せる金額が立ち上がっておらず(初期口座期間)ゼロ価値としてKPMGに判断されたので、清算の網をくぐり抜けられた。

 

○総資産が半分近く減った状態からの
しかも運用ゼロ年まで戻されてからの一からの再スタート

資産は精算により目減りしていないのに、なぜか?

上記の通り総資産ではなくその時価額でしか移管できなかった。総資産が時価額まで目減りし、それを頭金としての再スタートとなった。また初期口座期間を通らなければならない。

 

○それに対してプレミアトラストが取った策は?

時価額を頭金にして、積立を再スタートしてからの十年間、毎年積立元本に大して一定もボーナス(配当)をつけるようにした。
もし移管していなかった、順調にケイマンで運用が続いていた場合の総資産を、十年後上回るボーナスのパーセンテージを設定した。

 

◇総括◇

彼らは間抜けだった。本当に間抜けだった。お客さんの首を絞め、それ以上に自分たちの首を絞めた。
オフショア投資業界におけるIFAと投資家たちからの信頼を失ってしまった。

プレミアヘルスの計画的破綻を決めた時点で、先にプエルトリコに移管させていれば何の問題もなかった。
役員のオフショア金融投資法に関する認識が甘かった。

投資家たちは、これから10年に渡り、今まで以上の命役を返すようなボーナスをつけるならば、なぜ今この瞬間に、
元の総資産に戻るようなボーナスをつけないのかと思うだろう。

それはもともとプレミアトラストが(どこの金融機関も同じだが)満期までに総資産全額は返せる状況にすればいいと思っているからで、それまでは預かったお金を機関投資家として運用に回したいからだ。

いずれにしても商品の素晴らしさに対して
本当に脇が甘い経営陣だったので
全員クビにされて本当に良かった!