▼日本での諸問題

営業マンの手数料とそこから起因する諸問題

海外保険、営業マン(紹介者)が得られる手数料と手数料欲しさに増加する営業マンの嘘

海外保険の営業と日本の保険営業とは手数料が似ていて、顧客の購買意欲を促す営業トークも似たものになるのですが、一点だけ決定的な違いがあります。これにより海外保険の営業マンは容易に嘘をついてしまえるようになっています。

その理由は

海外保険が金融商品取引法の対象にならないからです。

なぜ保険会社(または信託会社)を通じたファンド投資なのに、金融商品じゃないの? と思われるかもしれません。

確かに日本に営業意欲のある海外保険会社は、それぞれのオフショアの金融庁から許可を得て、金融商品を認可され、法の下で監査されていますが、日本に支社を持ち、日本の金融庁の許可を得て、監査を受けているわけではありません

だから、虚偽の説明、あるいは不十分な説明をして、顧客に損害を与えても、金融商品取引法で裁かれることはないので、実刑と罰金が営業マンに課されることはありません。

顧客は単純に民事裁判で勝って損益を取り返すしかなくなります。

それも当時の営業マンのプレゼンテーションを録音したテープなどが証拠品になくてはならず、正直あってたとしても、営業マンが「自分も上に騙されていた」などと主張すると勝つのは難しくなります。

なので、嘘をついて売り逃げしても、責任を問われることがまずありえない、という状況が生まれています。

日本の金融商品は、虚偽の説明をして売り逃げしたい、自分のことしか考えていない営業マンも、法律があるので、ある程度本当のことを告げることを要求されます。

とはいえ、日本の大手証券会社や銀行も相変わらず、顧客に損益が出るとわかりつつ、商品を提供していますが。(この裏話暴露本は多々出ています)

そもそも、海外保険の営業マンは、それを本業にしていようが副業にしていようが、利益を得るためにやっているので、手数料が欲しい、手数料が欲しい、の一心でやっている場合が多く、自分に入る手数料がより多い特定の契約法しか存在しないかのような説明を顧客にする方がほとんどだと思われます。

私利私欲にまみれず、自分の手数料など気にせずに、本当の意味で顧客の年齢や収入に合わせてプランニングをする人は皆さんどういう人だと思いますか?

それは、良心を持っている人、顧客の幸福のために仕事をしたいと思っている人です。

10年以上金融業界にいる私の感触ですが、100人中3人くらいはいるかなあ、といったところです。

そして肝心かなめの営業マンの手数料体系ですが、

  1. 24カ月間に渡って入ってきますので、その間に解約されると入ってきません。
  2. 初期口座期間の月々の積立額が多いほど、一括払いのプランなら単純に投資額が多いほど増えます。なので、最低〇〇ドルから、と最低投資額を水増しした嘘の説明をする人が増えています
  3. 満期が長いほど、多く入ってきます。なので、だいたいの会社が、積立期間を15から30年まで設けているのに、30年満期しかないかのように説明し、「払いたくなくなれば、途中で払い済みにできますよ」という解約違約金の恐ろしさを隠した提案をする方が多いようです。

こんなところでしょうか。書いていて暗くなりますね。