「日経平均」と「日経225先物」の違い
-investing level 4-
「日経平均先物」と「日経平均(先物に対して現物とでも名付けておきます)」は
1まず概念、トレードの方法として違います。
2結果的にある同時間軸での数字がわずかに違ってきます。
まず皆様こちらはご存知だと思いますが、「日経平均」とは、日本を代表する「225銘柄の修正平均値」のことですよね。修正平均値とは単なる平均値ではなく?比重が多く置かれている株もあれば、少ないものもありますよ、というものです。
仮に2万6,000円の時に日経平均に含まれる225銘柄を実際に全て買うと仮定すると、2,600万円の資金が必要となりますが、日経平均(現物)は指標ですので、証券口座で実際に買う場合は2600万円が必要なく、2,6000万円で良いのです。
なぜ225個の株の修正平均値を一通り買うのに2600万円なのか。
日経平均先物は取引単位が日経平均(現物)の1,000倍と考えられていて、日経平均先物は10円動くと1万円の利益損益が出るからです。
(わかりにくければ、簡単に日経平均先物は取引単位が日経平均現物の1000倍と覚えてください。)
日経平均先物
まず先物という言葉は英訳するとfutureになるように、未来のいついつの時点で現物をいくらで買いますという約束をする取引方法のことで、日経平均の他にも、金先物、原油先物などがあります。
今日の日経平均先物〜で表示されている数字は、その未来に売買される指数のことです。
日経平均先物の指数の算出式
現物と先物の指数は、いつ見ても違いますよね。この差はどのように生まれてくるのか、投資をされたことがある方なら、一度は不思議に思った事は無いでしょうか?
では未来を売買する先物の数値は、現物の数字からどうやって決められているかのでしょうか?
理論価格+需要です。
需要があれば高くなりなければさがります。
ではこの理論価格の計算式ですが、
となります。
証券会社、時期によって違いはありますが、現在では「日経平均先物」を1枚(最低単位)を取引するために必要な資金は約70万円です。
日経225先物取引は、実際に株を売買するのでもなく、日経平均(現物)を売買するのでもなく、日経225先物を買う(売る)ということは、あくまでも「先物という指数(=商品)」を買う(売る)ということなのです。
証券会社に先物口座を開き、約70万円の「証拠金」を「預ける」ことで、2600万円分の取引をすることができます。
70万円で2,600万円のモノを買うわけですから2,600万÷70万円=約37倍も運用効率が上がることになります。つまり先物取引は、現物株式取引に比べて、勝てば利益は23倍・負ければ損失は37倍になるということです。
これを「レバレッジ」といいます。レバレッジとは「てこ」の原理で、少ない自己資金で運用の効率(利益率)を大きくすることです。
日経225先物取引の場合、約70万円を必要としますが、日経225先物取引の「ミニ版」日経平均先物mini(以下mini)なら10分の1の資金の約7万円から始めることができます。
日経平均先物取引では、先物価格が10円予想通りに動けば1万円(miniなら千円)の利益が得られます。もし一日で100円の値幅を取ることができれば、たった一日で10万円(miniなら1万円)の利益を得ることができるのです。
まとめ
先物のメリット
1取引量が現物より大きいのですぐに売買できる
2売り建てできる
3現物が9:00〜11:30 12:30〜15:00オープンなのに対し、24時間取引
4手数料が安い
5レバレッジが信用取引よりはるかに多くかけられる。