ヘッジファンド
ファンドは大きく分けてインデックスとアクティブの二つに分かれると話しましたが、例外が一つあります。それがヘッジファンドです。ヘッジファンドは個人投資家がそう簡単に買えるものではなく、ファンドの例外ではあるのですが、同時にファンドの王様であり、過去25年で市場が60倍になった《市場の勝ち馬》です。毎年、今年最も運用益の高かったファンドトップ20などを経済誌が張り出していますが、1位から20位まで全てヘッジファンドです。ではなぜそう簡単に買えないか? それはまず海外のヘッジファンドの9割以上が日本人投資家を顧客として相手にしていないこと、最低投資金額が100万ドルであること、などがあげられます。ちなみに日本にもヘッジファンドはあり、購入も容易ですが、規模も利率も英米の足元にも及びません。
ヘッジファンドはアクティブ、インデックスファンドとどのように区別されるでしょうか?簡単に纏めてみます。
- 一人の天才の才覚により運用方針が決定される。(投資の神と呼ばれる人が代表をしています)
- ベンチマークを越えるなどという生温い目標を持たない。世界恐慌が起ころうが絶対利益追求。
- 証券会社窓口で投資家から資金を募るのではなく、自社で営業をかけて集める。
こんなところでしょうか。
では、ヘッジファンドが、海外保険とどのように関わっているかというと、実のところ「ほとんど関わっていません」。
というのも保険会社は提携するファンド先に、ヘッジファンドを選ぶことができません。保険会社は基本的に多くのファンドを抱えている資産運用会社(ファンドメーカー)から主要ファンドいくつかを卸してもらうのですが、ヘッジファンドはどれだけ総資産が莫大であろうと一つのファンドでしかなく、運用方針もトップによって毎年変わるので、アクティブファンドのように明確な目論見書を作れません。そのように何をやっているかブラックボックス化しているところがあるので、リストの中に含めることができません。
ただし例外
海外保険がファンドリストにヘッジファンドを含める場合は、少ないですがあります。
その条件はこちら